oozy Blog

「小次郎つばめ返し」

介護日記

暖房モードで無かった事はまことに幸運である

人は一様ではない。 だから自分が理解しているからといって、全ての人が分かっているとは限らないのである。 『いらっしゃった時に両親の和室のクーラーを点けて下さい』とヘルパーさんに書き置きをして頼んだ時、 夕方帰宅して、全ての窓と戸が開いたままで…

せめて私を拝むのはやめてください

村が一年で一番人口が多くなる8月10日の天神祭。 隣の一人暮らしのおばあさんちにも、子どもさんやお孫さんなどご家族が集まった模様。 台所に立つと1メートル離れた隣から賑やかな声が漏れ、いつもより電灯が明るく見えるのでありました。 深夜人通りが途切…

肌はじっとり、心はドライ

今日朝から妙にイライラするのは、 義父がトイレに1時間籠もってトイレットペーパーを一巻き使い切ってしまったからでも、 義母が車いすに移してくれたら、私は一人で何でも出来ると言って、 日頃よりかえって私の手を取り、時間が掛かってしまうからでも、 …

これだから介護は途中でやめられんのだ

義母の部屋で一週間のショートステイに持って行く服を義母と1時間以上掛けて一緒に選ぶ。 タンスから出して仕舞って汗だく。 風呂上がりなのにとちょっとイライラ。 1枚1枚広げては畳み、畳んでは広げて柄と色を確かめ、 アレがいい、いやコレがいいと笑…

贅沢な時間の使い方

なんとかショートステイに出発していただきまして、ええ。 やたー!気分爽快!元気溌剌!・・・とはならず、 プールの後のような体のだるさとグッタリ感を感じております。 取りあえず冷たい床の上にホッペをくっつけ、背伸びをしたり、ゴロゴロしたり、 平…

“介護”に満足と正解が無い限り

痒いところに手が届くような、そんな充分な事はしてないけれど、 ワタクシの一日の1/4をアナタのために割いている、 これでなんとかヨシ!として貰えんだろうか、バアちゃん。

その気の強さに感嘆するばかり

ベッドから下ろして畳の上に寝せてくれと大声で叫び続けるバアちゃん。 「ベッドが焼け付くように熱くなる。足が痛くなる。」 介護ベッドだからモーターが熱いのかもとマットを触ってみるが、熱はもってない。 「大丈夫冷たいよ。このベッドは暖かくならない…

マイナスな言葉を清浄する空気清浄機ってないかな

「足が痛い。」「頭が痛い。」「風邪をひいたようだ。」「だからショートステイには行けない。」と続く。 繰り返し一日中続く。毎日続く。 マイナスな言葉は毎日浴びているだけで ボディブローのように徐々に効いてスタミナを奪ってくるらしい。 今朝はパン…

連れて行ってあげて下さいねと言われる心苦しさと八つ当たり的怒り

毎年この時期悩ましいのは、市役所から届く「健康診断受診券」。 在宅の年寄りを検査機器のある都会の病院まで連れて行くことが難しいのだ。 集団検査のバスの狭く高い階段を上らせるの無理だし、地元の診療所に機器は無いし、 車に乗り移れない年寄りを一人…

普通事前に渡すものじゃないか?

ショートステイのお迎えの朝。 職員さんが申し訳なさそうに、 「あの、ちょっとたまったんですけど、これに署名して捺印して貰えれば・・・」 と差し出した以前のプランニング。 たまりすぎだろう!!!

“母”とは人間の最高位かもしれない

「小次郎ちゃ〜ん、小次郎さ〜ん、小次郎様」と、呑気な声で呼び続けるじいちゃん。 行かないで無視していると、ドンドンと位が高くなるのがオカシイ。 じいちゃんは洋式トイレで用足し中であったが、 温かい便座に座ってウトウトしているうちに、そのことを…

小次郎家ふしぎ発見!

ショートステイから義父母が帰宅すると、 炊事合間の立ち食いとか、洗濯畳みながらの仮面ライダー鑑賞とか そういう「ながら時間」を差し引いても、ワタクシの純粋仕事量が3倍以上になると考えられる。 しかし不思議な事に作業時間は、義父母が居ないときと…

お、そろそろお迎え時間かな

ショートステイに合わせ、いつものように4〜5日前から「ばあちゃん劇場」が始まりまして、 昨日はクライマックスで大いに盛り上がりました。 今回は「ヘルパーさんが昼間ベッドに何かしたから、ベッドがおかしい。」 「ベッドに両足が引っ付いて全く離れな…

ブログに呟いてみる

たった今、じいちゃん、ばあちゃんショートにご出発。トイレで脱力中。 毎回ながら、精力使い果たしました。 はあ仕事いくべ。

腹立ち紛れに大きな足音を立てて居間に戻ってきたのは言うまでもない

『爆笑問題のニッポンの教養』という番組の放送で、 http://www.nhk.or.jp/bakumon/previous/20100216.html 目が見えず、耳も聞こえない大学教授の福島智さんが、 『宇宙に一人でほっぽりだされているような感じ』と仰っていた。 他人とのコミュニケーション…

私も今月ちょっと足りないんですけど、と甘えてみよう

「子ども帰り」 歳を取ると、誰しも子どもに戻っていくそうである。 まさにその「子ども帰り」なのか、ベッドへ横になったままジュースを飲んでこぼし、 「口を拭いてくれ」と言っていたバアちゃんが、 クスリを渡すと上を向いて口を開けて待っていたバアち…

実は精神力勝負

介護は実に疲れるものだ。 クールな主任が「くそじじい」と言うほどに。 言い放った言葉に自分が傷つき、また疲れるのである。

今年一番の名台詞

「小次郎ちゃーん、小次郎ちゃーん(※仮名)」 と襖の向こうからじいちゃんの呼ぶ声。 どうせ返事をしても聞こえないんだからと、用事を先に済ませていると、 「小次郎さ〜ん、小次郎様〜。」とドンドンと出世して参りました。 たまらず吹き出して、ベッドへ…

今回のショートの不満は「テレビが小さすぎる」

本日、別荘から義父母が戻って参りました。 食事もろくに摂らず、目はうつろ、座らせてもグラリと倒れ、足に触れるだけで痛い!と大騒ぎしていた、 2週間前のあの義母の姿はなんだったのか!?と思うほどの別人ぶり。 送迎の職員さんに栄養剤を渡すよう差配…

帰宅後なんて言われるか戦々恐々

ショートステイへ行く朝バアちゃんは、昨夜までの瀕死の状態から見違えるような回復ぶりで、 車いすに座って朝ご飯を完食、あまりの変わりように我が目を疑ったワタクシです。 何にしてもショートステイに行ってくれそうだと内心喜んでいるところに施設から…

知恵比べ

クリスマスから正月明けまでの約2週間を自宅で過ごしたジイちゃん、バアちゃんは、 明日からまた1月のショートステイが始まります・・・・・と言うのはいつもの事ですが、 今回は、ちと手強そうです。 何が気に障ったのか、帰宅した時から「本当はあまり行…

初ウキウキ

新雪とともに迎えた新年の清々しさ・・・なんてものが我が家にあるはずもなく、 筋力が急激に落ちて自分で力を入れることが出来なくなったばあちゃんの介護に追われる毎日でございました。 全く力の入らない人間を抱えるのは、米袋を抱えるのとよく似てずっ…

じいちゃんの防寒対策

さすがに12月。本格的に寒くなってまいりました。 シビレル寒さの中、洗面所にやってきたじいちゃんを見てギョッとしたワタクシでした。 そりゃまあ、もともと目が見えないんだから何の支障もないでありんすよ。←誰?

いずれ実家の母にも抱きついてみたい

義父の両手を取ってテーブルへ誘導するとき、 意外とぽっちゃりとした手のひらから伝わる暖かさに、なんとも言えない気持ちになりながら、 少し強く握りかえしてみた。 義母を車いすに移すとき、幼児のように両手を伸ばして私の首に巻き付いてくるのを見ると…

笑えんぞ!

二週間のショートステイが終わり、無事二人ともご帰還されましてございます。 特に義母は元気はつらつと施設内での武勇伝を私に聞かせるのですが、 「特に男はおしめ替えも乱暴だし、ベッドに寝せた後バサーっと適当に布団を掛けたりするので、 『今の布団の…

こんなことしてないで家事をせい

どうやら今日、バアちゃんが大失敗をした模様。 脱衣所の敷きボアシーツ、バケツに漬けたパジャマ、下着などが異様な香りを放ち、 ヘルパーさんのご苦労のほどが察しられるのであります。 ゴム手袋をして全てを洗濯機へ無理矢理押し込んで回し、とりあえず夕…

嗚呼、無意識に寝返りがうてた頃が懐かしい

朝、起き抜けに義母のおむつ替えをすると、よく「体が痛い」と訴える。 これはこのごろのワタクシにも覚えがあることだが、 ツタンカーメン状態で夜寝ているため、体が硬直しているからだと思われる。 終日ほぼ寝て過ごす義母には仕方のない事だが、 「出来…

じゃどうすればと問われれば答えはないけど

先週の木曜日にジジババちゃんたちがショーステイから帰ってきて、 忙しさ実感300%増です。 別に仕事が増えた訳じゃなく、以前と同じ事をしているはずなんですけど、 チャリティーマラソンの途中で休憩を取って休んだため、 後半、再び走り始めるのが辛くな…

嫁を試してるのね?

ジイちゃんのキレものぶりを盛大に誉めた昨日の朝、 会社から帰宅すると、全身真っ裸で廊下を歩き回っているジイちゃんを発見。 至る所に服が脱ぎ捨てられ、オムツが粉々になっておりました。 本当は全部分かってて、ワザとやってるんじゃないか?

ジイちゃんは役者ぶりは主演男優賞並み

ジイちゃんの介護保健認定更新のために、保健士さんが家へやってくるのが昨日の朝9時半。 気付いたのは9時半過ぎ、福祉課から職場にかかってきた私宛の電話であった。 米つきバッタの様に電話口で平謝り、車をすっ飛ばして帰宅したのである。 頭まで布団を…