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「小次郎つばめ返し」

ジイちゃんは役者ぶりは主演男優賞並み

ジイちゃんの介護保健認定更新のために、保健士さんが家へやってくるのが昨日の朝9時半。
気付いたのは9時半過ぎ、福祉課から職場にかかってきた私宛の電話であった。
米つきバッタの様に電話口で平謝り、車をすっ飛ばして帰宅したのである。


頭まで布団を被ったジイちゃんの耳元で、
保健士さんが「私、ヒロハタと申します。よろしくお願いします。」と丁寧に挨拶をされるけど、
耳の遠いジイちゃんにそんな長いセンテンスは聞こえるはずもなく・・・・と思っていたら、
なんと一発で聞こえた上に、「どうもよろしくお願いします。」と返すのである。
「じゃ、最初に名前を教えて下さい。」という質問に、
「漢字は栄えると書いて、それに雄、ヨシオと言います。大正7年2月23日生まれです。」
と淀みなく答える別人28号振り。
合併後の変更した住所も間違いなく言えるのだ。
その後もベッドから何も掴まらずに腹筋だけで起き上がり、
片足上げをすると、曲げた腿がヘソに付くほどの身体能力の高さであった。
保健士さん絶賛、ワタクシ唖然。
約1時間の質疑応答後、調査が終わって保健士さんが退席する時に、
再びジイちゃんの耳元に口を付けて
「これで全部終わりましたよ。ありがとうございました。ところで私の名前を覚えていますか?」と訊ねると
「ヒロハタさん」と答えたのである。


帰宅して風呂につかっていた旦那に、今日のジイちゃんの冴えぶりを話していた時、
私が保健士さんを「ヒロナカさん、ヒロナカさん」と言っていることにハッと気付き、
今日一番ボケていたのは自分自身であったと気付いたのである。