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「小次郎つばめ返し」

M size vol.3 その2

「あのー今回は映像について話をしたいと思うんですけど、
 例えばミシェル・ゴンドリーコマドリが多いじゃないですか。」
1本目の高島屋と2本目の犬吠埼ですね。
「(1本目と)同じように2本目、子供が飛んでたでしょう?飛ぶってアレ、どうやって撮るんですか?」
餅は餅屋って言いますから。(←チョット違う)専門家に聞くのが一番です。
「あれは・・・飛ばし方にもよるんですけど・・・・。」
「飛ばし方って・・・。」
専門家の頼りないコメントに頭を抑え、力の抜けるオダギリ氏。
「どのくらい飛ばすかによるんですよね。」
笑いを抑えきれずとうとうアッハッハと爆笑するオダギリ氏。
「例えば1本目はデパートの中、割と低い1〜2mのところを子供が飛んでますからね。」
その高度の低い映像をどうやって撮ってるのかという説明は一切無く、見たまま事実を話す監督。
これじゃ、読書感想文にあらすじを書くようなもんです。
「2本目はアレはドラゴンクエストみたいな世界で・・・・」
全く分かりません。
何人で飛んでるか、何メートルのところを飛んでるかで撮り方違う・・・と監督。
だからそれをどうやって撮ってるのか聞きたいんですよ。
「あれは・・・だから本当は飛んで無いんです。」
えっ!!???と驚くオダギリ氏。また2人で小芝居モードに突入したようです。
「あれは無理です。実際俳優さんは飛べませんから。デジタルなことをしてるんじゃないですか。」
そうでなかったら、どこの国の人が飛べると言うんですか!


「富永さん、飛ばしたいとか思いませんか、映画の中で。」
得体の知れない2人の会話はいつも唐突です。
「オダギリさんさえよければ。」
オダギリ氏が飛ぶことは最初から決定事項なんですね。
「ボクはいくらでも飛びますよ。イタイの嫌ですけど。」
「飛んでることになってる・・・じゃなくて、本当に飛んで頂く。」
ン???顔のオダギリ氏。
「さっきのはトリックで飛んでるじゃないですか。そういうのではなく本当に飛んでもらって・・・」
何を思いついたのか、いきなり口が滑らかになる監督。
「見てる人はティーンですからね。ウソついちゃいけないですから。」とオダギリ氏。
うわ〜〜ん見ててスマンです!!
「ええ、だから道具を使っていいですよ。パラグライダーとか・・・。」
そ、それは見たいかも!!!
「そりゃ普通のパラグライダー映画じゃないですか。」とオダギリ氏は言うけれど、
オダギリジョーがパラグライダーで飛ぶ』のは普通じゃないですよ。
「分かりました。次はパラグライダー映画を作りましょうよ。」
とオダギリ氏は笑いながら言ってますが、監督は何年も掛けて地道に努力し
オダギリ氏が忘れた頃にヒョイと持ってきて必ず実行しそうです。


「(そうだ)『京マチ子の夜』撮ったじゃないですか。特に映画と違う撮り方になるんですか?」
「ぼく初めて(PVを)撮ったんですよ。映画のつもりで撮っちゃったんで・・・。」
「それがいいんでしょうね。映画監督がPV撮ってPVっぽくなっちゃったら、つまんないですもんね。
 器用なだけで・・・。」
「器用・・・・・・・・・・それもいいんですけどねえ。」と本音の出る監督。
こういう監督の不器用さもオダギリ氏の好むところなんでしょう。
遊んだり遊ばれたりして、2人が会話を楽しむうちに時間が迫り
「と、いうことで来週も引き続き監督に居てもらいますけど・・・」とオダギリ氏。
『居てもらう』って、やっぱイッキ撮りなんですね。
「もう一人特別ゲストの方がいらっしゃいます。ではまた来週、M sizeはまだまだ続きます。」