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「小次郎つばめ返し」

大河ドラマ 龍馬伝 第2部 第24回 『愛の蛍』

何をどう勘違いしたのか、本編を視聴するまで「愛の蛍」の愛を
ワタクシは武市と以蔵の事だと思っておりました。
「えぇえぇ、言いたいことは分かるぜよ!(by 弥太郎)
ワタクシ、特別そういう風に楽しんで観る視聴者じゃないとは思うんですが。
だって前回、以蔵がやっと武市と会えて、
予告でも「あの二人の絆は途方ものう強い」とか言うセリフがあったじゃないですか。(そのセリフまで勘違いかよ!)
いや、ほら、広〜い広ーい意味でですよ。師弟愛というか、人間愛というか。
以蔵に人殺しまでさせたんですから、根底に「やっぱり二人が強い絆と信頼で繋がっていた」
という事でないと以蔵が救われんなと、勝手に脳内補充(※ちょっと多めに)しておりました。
武市夫婦の事だったんですねえ。(当たり前だ)


まったり目に進んだ今回、一番度肝を抜かれたのは出はじめでした。
ドラマの「前回のおさらい」部分は、前回のダイジェストであり、
そのまんまの映像が使われている事が多く、
『うんうん、池田屋は死体の山だね。』と薄ぼんやりと観ていたんですが、
いきなり前回すっぽり無かった池田屋の乱闘シーンが出てきて、
思わず「えっ!!!?」と大きな声を出してしまいました。
回想シーンが本編以上というのは初めて見ました。
大変効果的だったんじゃないでしょうか。(少なくともワタクシには)


未だ、やらねばならぬと言うことは分かっていても、
具体的な方法も進むべき方向も見つからずに藻掻く龍馬。
早くしないとその間に大切なものを全て失ってしまうという焦りを感じますが、
意外と人間はしぶとく逞しいものらしいです。
弥太郎が抱く無防備な命、汗ばみながら兄弟が昏々と眠るお龍の家、
死んでいく者がいれば、生まれる命があり、今に繋がっていると実感出来ます。
まさに子どもたちは先の見えない暗闇に浮かぶ蛍。
辺りを照らすほどの強い光じゃないけれど、
その小さな光は疲弊した心を慰めると同時に、いつの世でも希望の光であるようです。