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「小次郎つばめ返し」

大河ドラマ 龍馬伝 第9回 『命の値段』

龍馬、武市、弥太郎、それぞれの道がはっきりと別れ始めました。
龍馬がドンドンと魅力的になってきましたねえ。
日本で初めて貿易会社を作って商船を持ったとか、
犬猿の仲の薩摩と長州の仲を取り持ったとか、
既成概念に縛られない自由人だったとかとか、
「〜するぜよ」とか、手をふところに差し入れて目を細めている写真とか、
坂本龍馬」という人の、そういう輪郭は分かりますが、
アニメかマンガのキャラのようで、今ひとつ現実味の無い感がありました。
ああ、こういう一つ一つのエピソードを積み上げていくと、
私の知っている「坂本龍馬」になるのねと納得しました。
薩長同盟」に何故奔走したか、この坂本龍馬ならそうするだろうという説得力が、
回を追うごとに増してきました。
龍馬は一度も言葉にしてませんが、昨年より「大きな愛」を感じました。はい。


龍馬伝武市半平太は「日本の将来」や「愛」より自分の面目が一番のようです。
周囲の期待や自分のイメージ像を崩さないために、
後付けで「攘夷」を叫んでいるようにしか見えません。
武市はそのことにうっすら気付いているのかもしれません。
龍馬が好きで、自由な発想を口にしたり、龍馬と一緒に桂たちと馬鹿話をしてみたい、
しかし優等生だった自分が龍馬と肩を組んだり、龍馬に従ったりするのはプライドが許さないんでしょう。
面目や目先ばかり気にしている辺り、武市の方が日本の政治家の王道かもしれませんが。