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「小次郎つばめ返し」

深夜食堂 第四話

母親は誰にとっても特別な存在ですが、
とりわけ今回のエピソードは男性の母親への思慕、懺悔であったと思われます。
「そうか、世の男性はこんな風に母親を恋い慕うものなのね。」
と、改めて見せてもらったというか。
特に「男性の」としたのは、全ての方がそうじゃないかもしれませんが、
女性と男性では、母親に対する寄り添い方が違う気がするからです。
男性、女性とくくると大雑把過ぎるので、「私個人の感じ方」と言うことにすると、
ある年齢になってから、私にとって母親は甘える対象ではなく、一歩前を歩く先輩であり、
母親になったところで時には同化、時には同士、
本能的に自分の中に母親からいろんなものを受け継いでいる事を知っているため、
母親の自分への愛情に特別不安もなく、次世代(娘)に渡す作業に没頭出来るんですねえ。
所詮子どもがどんな事をしても、最初から許していますから。ええ。


例え、顔を見て息子だと分からなくなってしまっても、
息子に対する愛情がいささかも薄れていないことを知り、
呆然とし、ひたすら悔やむエレクト大木ですが、
子どもの後悔や懺悔も、親の愛情はその一切を包み込む大風呂敷なのであります。
年老いた母親を前に泣いている暇は無いハズ。
新しいポテトサラダの味がお袋の味になるように、
また新たに親子関係を築いていけばいい、
・・・・・そう考えるのが女性なのであります。(多分)