oozy Blog

「小次郎つばめ返し」

同情はいけないことなのか

介護や看護、生活、病気に疲れた人が最後の選択をしたとき、
「何か方法があっただろう。」という言葉をよく聞くが実はそうでもない。
確かにいろんな制度があって、サービスがあって、これらを上手く利用すれば切り抜けられるような気がするが、
大抵は関わらない人たちの気のせいなのだ。
80歳が90歳を介護することも多い昨今、そんな制度があることさえ知らないお年寄りも多いし、
いざという時に利用出来なかったり、書類が通るのに時間が掛かったり、審査するのにいろんな場所に足を運んだり、
あまりの煩雑さに体力や気力が失われる人も多い。
やっと利用出来るようになっても施設サービスは順番待ち、数年待ちなのだ。
しかしハード面は仕方が無い。(と思わないとやってられないので百歩譲る)


十数年前、私が入院してこれまでになく落ち込んだとき、
一番私を勇気づけてくれたのは、明るく励ましてくれる看護士さんじゃなく、泣いてくれた看護士さんであった。
きっと看護士という職業で泣くのはタブーであっただろう。
同情は本人に良く無いとも言われるが、私の場合
「本当によく頑張ってるね、大変だね。」と大いに甘やかせて同情してくれるだけで、
気持ちがグンと元気になれるのだ。