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「小次郎つばめ返し」

ぼくの妹 第一話

まったく予想だにしてませんでした!
だって「ぼくの妹」でしょう?
「ちゃっかり者の"だめんず"(なんとなく聞き覚えが)好きな妹に振り回される、少し頼りなくてトボけた兄」でしょう?
大滝秀治がブッブッブー!」ですよ。
あんなラストになるとは、アンテナに引っかかったスカーフを見る瞬間まで分かりませんでした。
え?まさか、まさか・・・と衝撃でした。
あの予告で見たシリアスなオダギリ氏の表情はココだったんですねえ。


番宣では確かに「ハートフルサスペンスドラマ」みたいな事を言ってましたけど、
だってほら、歌もタイトルも何もかもホンワカホロリ路線じゃないですか。
予告で見るシーンは江上颯(長澤まさみ)のピース!に江上盟(オダギリジョー)が「んもう〜!」という
コミカルな兄妹のやり取りばかりだったので、「お兄ちゃんのバカバカ!」「やっぱりほっとけないよ!」みたいな
ハートフルヒューマンドラマだとばかり思ってたんですよ。(なんという貧困な発想)
相手の役がともさかりえだった事も、気がつかないうちに私に「通りすがりの役のはずがない」という
先入観を植え付けてたんですねえ。
で、ドラマ公式の人間相関図に行ってみたら、ハッキリ死亡って書いてあるじゃないですか。
これ放送前からあったんでしょうか?事前に見てなくて良かったです。
と言うか「人間相関図」は危険なんですねえ。そこはかとなくネタバレっぽい。
千原ジュニアの役所や、あの偉い人(若林豪)の辺りも読んじゃいましたよ・・・。
うむ、近寄らないようしよう。
日頃見ないドラマの中でも、特に2時間サスペンス物は苦手なのでほとんど見てません。
だから自分の中で「良いか悪いか」という基準が無く語れないんですが、
個人的に「面白いか面白く無いか」と問われれば、綺麗事じゃなく面白かったです。


しかし改めてオダギリジョーという役者さんは不思議ですねえ。
大きな水槽にはその水槽いっぱいになり、
小さな器には小さな器に収まり、四角の器には四角、丸い器には丸く、
何でも水のようにするりと無理なく形を変えて収まってしまうユニバーサルな存在です。