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「小次郎つばめ返し」

のだめカンタービレ vol.10

ピアノのクラシック曲って、「エリーゼのために」とか「トルコ行進曲」とか「乙女の祈り」とか
そういう超有名曲以外、正直退屈だと思ってたんですよ。
それが「恋してルンルン♪」とか聞いた途端、ものすごく素敵なラブソングに聞こえてくる・・・
面白いですねえ。
クラシックは音楽であろうとオペラであろうと歌舞伎であろうと文学であろうと、
何か自分の住む世界とかけ離れているように感じていましたが、
よく考えたら、そのモチーフはおとぎ話、恋愛や家族、日常のあれこれなど身近なことが多い。
表現方法が違うだけで、溢れる想いを何か形にしたいという熱情は、
ロックや映画と何ら変わらないということなんでしょう。


のだめの「宇宙との交信」は分からないでもない・・・と、いうかものすごく分かりますです。
いや、あんなに集中力も表現力もないんですが、
追い詰められ、のめり込んでいるうちに一瞬、『チューリップ大開放!!』状態になって
アドレナリンが出放題になるときがあります。
不思議なことにいつもは99%の脳が眠っている私も、脳の隅々までフル回転するのが分かり、
絶体絶命のハズなのに妙に気持ちいい。
この全てのことから開放される瞬間を味わいたくて、いつも99%を眠らせているのかもしれません。
(なんて都合の良い)
グランドピアノで『今日の料理』を聞いたのは初めてですよ。
旦那が千秋の「何故寿司が回るんだ!?」以来、初めて吹き出して笑ってました。
今日の旦那は「これムツカシイ曲?」と聞いても、「そりゃムツカシイ!」というだけで、
苦手・・・というかコンプレックス気味なピアノが今回のドラマの主題のせいか、
まったく役立たずな解説員でした。


とかく人間は義理人情に捕らわれ流されやすく、
自分で勝手に向こう岸へ渡る堀を広く深くして、
そのうち渡ることを諦め、眺めるだけの住人になってしまいがちですが、
慕ってくれる友人や、慣れた環境、今まで積み上げてきたものと別れを告げ、
一歩踏み出す決心をした千秋とのだめを大変眩しい気持ちで
・・・・・・いや正直ウラヤマシイ気持ちで見ておりました。