oozy Blog

「小次郎つばめ返し」

女の怒りは起爆剤

いつもの企画会社が持ってきたチラシのラフを最初に見せたのが10月の終わり。
お客の企業さんも大層気に入ってたということでした。
それがテナントの広告もほぼ揃い、明日校了と言うときになって
企業のお偉いさんから矢のような訂正の嵐が舞い込んできました。
どうも前回やったチラシを担当した自分の部下が、
イベントが大成功だったことを会社から表彰され、それが気に障った様子。
いいじゃんか、自分の会社が儲かって自分の部下が表彰されたんだから・・・
と思うのは田舎モノの浅はかさでしょうか。
とにかくこれでGO!となっていたハズのチラシのメインになる部分に大訂正が入ったのであります。
あまりのお偉いさんのねちっこい訂正に企画会社の社長は匙を投げ、
とうとう作成者の私とお偉いさんが直接話をすることになったのですが、
いやーまあー聞きしにまさる強者でした。
『これだけの訂正が今日中に出来るかどうか不安だけど・・・アハハ、よろしく。』
言ったな?今、出来るモノならやってみろと言ったな?それは戦線布告のようなものだぞ!
「以上ですね?承知いたしました。」とことさら感情を抑えて受話器を置きました。
それから数時間、処理速度の遅いパソを罵倒し、時々立ち上がっては叫び、
専務に八つ当たりし、見せられない姿で大暴れしながらようやく訂正。
「今、お送りいたしましたので、ご確認下さい。」
何事もなかったかのようにお相手に電話したのでありました。
数分後、また電話が掛かり
『じゃ、訂正言うねー。』
再び訂正を箇条書きでA4両面にびっちり。
最後に『レイアウトっていうのかな?配置が悪い。』
言ったな?今、オメーのセンスはどうなんだと言ったな?
言う通りに直すから私が作成したと言わないでくれ。
それをくり返すこと数度。
とうとう訂正もあと2箇所になったけど、すでに夕方5時過ぎ。
『こことここね、くっつけてコレ前に出して・・・。6時には帰りたいのよ。』
間に合わしちゃる!こーなったら絶対間に合わしちゃる!!
最後に送信したのが6時5分前。さすが瀬戸際の女。
『うん、うん。これでいい。私も帰るからアナタも安心して帰りなさい。』
と言われ、嬉しさの余り思わず
「いろいろ有り難うございました!気を付けてお帰り下さい!」
と言ってしまったプライドのない私自身に腹が立つのでありました。