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「小次郎つばめ返し」

東映特撮公式配信記念『EPISODE16 信条』

一条さん、杉田さん、笹山ちゃん。
普通じゃない相手と命がけで対峙している登場人物それぞれに
家庭があり、普通の生活があります。

携帯で話す一条さんの様子から何かあったなと察する五代。
実加ちゃんのときもそうだったように、
五代は脳天気に見えて観察力が鋭い。
榎田さんと一条さんの短いやりとりで、
一条さんが顔を曇らせた電話の内容と結びつけられる、
頭の回転の速さも持ち合わせています。

バイクごとトラックの側面に突っ込む五代を見て青ざめる一条さん。
毎回こんな感じじゃ一条さんの心臓が保ちません。
しかし出たとこ勝負でやっているワケではなく、
五代なりに勝算と安全を確信しての判断に見えます。
生来の賢さに加え、2000の技と冒険で養った経験のお陰でしょう。
敵を倒し、ほぅとした五代の横顔には浮かぶのは
安心だけじゃないようです。

「じゃもう一つ。お母さんどうかしましたか?」
五代らしい言い方です。
一条さんが言いたがらない事を察しながらも、もう一歩踏み込みます。
「おかあさんの病院、電話は8時までみたいですよ」
いつものように「余計な事は心配するな」とも言わず、ああと頷く一条さん。
二人の間に馴れ合った親しさは無いけれど、
見ていてホッとするような信頼関係が築かれています。