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「小次郎つばめ返し」

大河ドラマ 八重の桜 第41回 『覚馬の娘』

ツアーみたいだの、どこの旅行会社だよだの、ジョーとなら行くだの、
みんな「襄と行く会津」に食いつきすぎ!
そりゃそんなツアーがあるなら私も行きたいよ!いや、何があっても行くよ!
ずいぶん前に「Kenji Sakaguchiといく温泉旅行」みたいなツアーが組まれた時に、
申込者がほぼ男性ばかりだったために中止になったという事があってだな、
なんとなくそれを思い出しましたです。
同志社英学校内で募集したら、そりゃもうマジでそんな感じでしょう。
しかし制作が食いついて欲しいのは多分そこじゃないのよ!
襄成分の少ない今回、せっかく襄先生が急速にシステムが変わりゆく日本のために、
一国の良心となる若者を大勢育成する私立大学を設立するという先見の明、
視野の広い志、断固とした決心を掲げたのに、次回タイトルで霧散よ!
またもや、ふわふわ襄先生の余韻で終わりよ!
まあ、いいけどな!(どっちよ)
(´−`).。oO(ところで徳冨猪一郎たんとの蕎麦食い対決旅行は描かれるのかしら?)


襄先生成分が5%以下だったことはさておき、
槇村vs覚馬 with 府議会の緊迫感のある駆け引き、対決が非常に面白かったです。
中央政府の危なげな足元、猪一郎たんの目を通して見た世論の動き、
中央の干渉と財政難に苦悩する地方など、時代の動きを大きく眺めながら、
みねたんの婚礼という一家族の小さな物語まで、たった1話の中に入れ込み、
覚馬の政治的手腕と親父としての情愛までも描いてしまおうという欲張りメニュー。
コンパクトなのに中身は濃厚で満足するものでありました。


前半、壊していく様を悲惨さを含め、あれだけ丁寧に描いたのだから、
そこまでして平らにした日本に新しい時代を作り上げていく描写は、
それ以上に丁寧でないといけないと思うのであります。
でなければ私怨や権力争いだけのために壊された会津ということになってしまいます。
政治に関わる人々が保身、権力争い、旨味だけで政治を動かしていたとは思えず、
やり方や立場は違えども、みな槇村府知事のように理想を抱いていたでしょう。
300年の眠りから覚めた混乱の中で、藻掻きながら今に続く日本が作られていく様子を
ねっとりと描いて欲しかったです。
(´・ω・`).。oO(もう9回しかないけどな)


教育が求められたのも、そんな大きな時代の動きだと思いますが、
そういう意味では、襄先生ももっとダイナミックに動けばいいんじゃないかと。
流れ来る情報では、凄まじい人脈だったそうじゃないですか。
明らかに異質な襄先生が、立場を超えた人たちからなぜ信頼を集めることが出来たのか、
理想と信念のため、時代を縦横無尽に疾走する襄先生!見たか〜!(猪一郎風に)
(・ω・)oO(ま、襄先生の一点集中で、一番視線が狭いのは私だけどな)