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「小次郎つばめ返し」

家族のうた 第五話

残念なニュースを聞いた翌日、悶々ぐるぐるの果てに迎えた本放送は、
「今回面白くて次に繋がればいいな」などという邪心がなくなったせいか、
意外なほど集中して楽しめました。
結局数字に拘っていたのは私の方かも知れません。


自分を見失いそうになりならがも、一番大切なものを守った上で、
相手にキチンと自分の思いを伝えることの出来たこころちゃん。
自分を見つめ直して、大切なものは何かと考えた末に出た答え。
それでも仲良くしたいと告げられたななみちゃんは、
いづれ真意に気付けば、本当の気持ちを言い合える友だちとして戻ってくるでしょう。
一方正義は「一番大切なもの」を自分を見つめる事から逃げる口実、
隠れ蓑にしているように見えます。
その芯にガチッとしがみつき、誰かの付けた足跡をなぞりながら周りをグルグルと回っているだけ。
「ロッカーはかくあるべき」も誰かが付けた足跡でしかなく、
その足跡からはみ出さないように生きるのはラクチンだけど窮屈で、
ロックとは言えないように思います。


以前、陸にジャガイモ指南をした秀じい。
この方法で人前で歌うことを克服したという秀じいの子どもが、もし正義であるならば、
彼はいまだにジャガイモに向けて歌を歌っているのかもしれません。
届かないのは相手がジャガイモだからでしょう。
届ける先がジャガイモではないと気付き、相手に本当に届けたいと思った時、
彼がどんな歌を歌うのか、本当に興味があります。


そしてこのドラマの中ではひたすらみんなが待つ。
急かさないで慌てないでゆっくりと時間をかけ、
自分が気付くまで、自分が答えを見つけるまで。
今の時代、早く答えを、早く結果を求めすぎるのかもしれません。


でもって、ここからはボソボソと。
本当にミッキーの言うとおり、もう拘るのは「一番大切なものだけ」でいいんじゃないかな。
ドラマとか映画とか日本とかアジアとか西だとか東だとか、そんな小さな拘りを捨てれば、
アナタの思いが届いて可能性が拡がると思います。ハイ。