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「小次郎つばめ返し」

結局商売ベタの集まり

印刷所に手書きの原稿を持って訪れたのは30代の女性オーナー。
Uターンして親の代の古くなった美容院を一部改装、ヘッドスパを始めるらしい。
この高齢化率が半端無い人口尻すぼみの僻地で、お金を掛けて新しい事を始めるのは、
金銭的にも将来的にも相当な覚悟が要るだろう。
またチラシを打つということは、印刷代とそれを上回る折り込み料が掛かり、
個人経営者には結構な負担になる。
原稿を元に2種類作成し、それぞれカラーと特色1色で提案し、安価に仕上がる単色押し。
リニューアルした店内写真を載せようとデジカメひっさげて行き、
マップ作成なんて何でもないことですよ!と引き受けて、
オーナーの意向を聞きつつ数度再校正。
現在ようやく最終段階である。
さらに折り込み範囲を詳細に調べてみると、数百枚分少なくてすむことが判明。
再見積をすると、当初の見積もりより2〜3割安く上がることとなった。


見積もりを示して「5千円くらいは安くなりますよ!」と嬉しげに言うと、
あの〜・・・デザイン料は入ってますか?とオーナー。
「これだけいろいろやって貰って、これでいいのかな、申し訳無いと思って。」と言う言葉を聞いて、
そうか世間では制作料の他にデザイン料というのを貰うんだ、と思い出したのであった。
見積もりの甘い社長に、安く仕上げるために奔走するスタッフでは儲けも出ないハズであった。