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「小次郎つばめ返し」

わかっちゃいるのよ

仕事は取りかかりが一番エネルギーをつかうところだと思う。
頭は空っぽ。
ただ乾いた大地に風が枯れた草を揺らしている状態で、
これからどういう風にここを耕していけばいいのか、全くビジョンはなく、
鉛筆書き、もしくはパソコンで打ち出された原稿と数枚の画像をぼんやり見ながら、
鍬を持つ手が重く、なかなか作業に取りかかれないのである。
しかし一旦蒔いた種が芽を出すと、頭のエンジンはローからハイに、
トイレに行くことを忘れて、ひたすら耕し続け、
時にはせっかく途中まで育てたものをイメージに合わない事で大地に戻してしまったり、
無駄にも思える細かい作業に何時間も掛けてしまうのである。
でもって、
「羽ぼうきなんか、丁寧に切り抜いても縮小すると見えなくなるじゃん!アンタは懲りすぎなんだよ!!」
とキバコさんに叱られるのであった。