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「小次郎つばめ返し」

熱海の捜査官 第2話

三木監督作品は3回見なくてはならない。
1回目は自分のために、2回目は小ネタのために、3回目はドラマのために。    小次郎(なんだソレ)

人生の中盤に入り、格言を作ってみました。人生になんの関係もないけれど。
ワタクシがドラマを見るとき、1回目にオダギリ氏ばかりに目が行ってしまうのは、
これはもう仕方がないことなのであります。
腹がものすごく減ったときに目の前のバナナを食うなと言うようなものです。
狙撃犯(ワタクシ)が標的(オダギリ氏)に狙いを定めているかのごとく、
小さなのぞき穴から見えるのはオダギリ氏のみで、その他の景色はまったく見えない、
まったくもってドラマファンから石を投げられるかもしれないほど邪な見方であります。
で続けざまに2回目視聴、しかし今度は小ネタばかりに目を取られ、
3回目にしてようやく全体も把握して楽しめる余裕が出てくるのであります。


しかしながら、今回は全くの逆。
登場人物たちの奇妙な行動、会話や表情、各人の思惑、見えそうで見えないつながり、
1回目視聴からドラマ世界に引っ張り込まれました。
で、2回目に小ネタ、3回目にオダギリチェックをし、星崎のオンオフで爆笑した次第です。
三木監督の作品では、登場人物の奇抜さや突拍子も無い(よう思える)セリフが
時には浮いて見える頭と体の固いワタクシですが、
熱海の捜査官」では世界と住人がピタリと嵌って見えます。
そこへ、まさに都会からやってきて馴染みきれないのが北島捜査官(栗山千明)ですが、
よそ者が最初地元に馴染めないのは、古今東西仕方のないことであります。
回を重ねるごとにしんなりと馴染んでくるでしょう。


熱海の住人は陰湿というか、婬質というか、皆ねっとりとした色気がありますねえ。
チュッパチャプスばあさんや座長のじいさんにさえ色気を感じます。
覗いてはいけない、近づいてはいけない、逸らしても目を奪われるようなものにこそ、
色気を感じるのかもしれません。
真夏の太陽のような北島捜査官にも、ぜひ身につけていただきたいと思います。(オマエがいうな)


誰が嘘つきなのか?というか嘘つきじゃない人はいるのか?
東雲麻衣が姿を現したことで、反対に謎は深まってまいりました。