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「小次郎つばめ返し」

大河ドラマ 龍馬伝 第3部 第29回 『新天地、長崎』

龍馬の気持ちをわずかに故郷へ繋ぎ止めていた「幼なじみへの思い」「幼なじみの思い」を
自身の胸に奥深く包み込んで第三部スタート。
彼らの選んだ道の先を見届けると、今まで龍馬を引き留めていたものが、
反対に龍馬の背中を外海へと強く押し出しました。
彼らのためにも、もう龍馬が陸地を振り返ることはないでしょう。
強い意志を持ち、激情を露わにしたオープニングの龍馬。
劇中の龍馬がやや単調に見えたとしても(コラ)、
この龍馬の瞳を見せて貰った事で全てを補って余りある!!
・・・あの数秒にそれほどの興奮を覚えたワタクシです。
(カンドーする母の横で「テラCG」と言うのはヤメレ、娘。)


そして激情を露わにしっぱなしなのが長州藩士たち。
泣くか怒るか、どちらかしか見たことありません。
約束をすっぽかされたくらいで、自分をコントロール出来ないほど怒り狂う人たちが藩の交渉役とは。
そんな過敏で繊細、オーバーアクション小者感ありあり藩士達の中で(つーか総理大臣じゃん)、
ひときわ目立つクールガイ高杉!
うおー!神様、長州藩にオトコマエを遣わせて下さりありがとう!
「ざんぎり頭、ピストル、着流し」の高杉三点セットで初登場です。
この時代に「独立」などと言い、いつも超過激思想最前線であった長州藩が、
今では保守王国と言われてるなんて、本当に世の中分からないもんです。

保守(ほしゅ)、あるいは保守主義( - しゅぎ、英: Conservatism)とは、
古くからの習慣・制度・考え方などを尊 重し、急激な改革に反対すること。
伝統を 保守することを重要視する政治思想である。(wikipediaより)


辿り着くべき目的地はハッキリしていても、
未だ行く方法を模索中の龍馬。
弥太郎の言うように今は脱藩浪士の危ないゴロツキに見える彼らが、
どうやって周りの信頼を得、どうやって薩摩や長州、幕府や外国諸国を引っかき回していくのか、
龍馬(&制作)のお手並み拝見です。