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「小次郎つばめ返し」

大河ドラマ 龍馬伝 第2部 第14回 『お尋ね者龍馬』

「残念じゃのう。」
最後の最後にダメ押しでフラれた武市半平太の未練の残る嘆息と、
悲惨な未来を予感しつつも説得しきれなかった龍馬の無力感が、
二人に同じ言葉を吐き出させました。
この先どんなことがあっても、もう二人が並んで歩くことはないでしょう。
それは永遠の別れのシーンのようでもありました。


自分を辛うじて繋ぎ止めていた糸がついに切れ、
武市半平太は前を進むことしか出来なくなりました。
「役目を離れた時の唯一の友達でいて欲しい。」と言う時の武市の目は、
目の前の岡田以蔵佐藤健)にではなく、去ってしまった友に向けられていましたが、
純真純朴な岡田以蔵は、いとも簡単にアメとムチ作戦にかかってしまいました。
まったく悪い男に引っかかったものです。


弥太郎のツンデレ振りも照れくさいほどです。
龍馬に驚かされ、言葉を失った時の表情が最近可愛く見えてきました。
そんなものに振り回される自分の心の面倒さ。
いっそ龍馬から逃れたいと願っている様子が本当に気の毒です。
・・・にしても武市といい、龍馬といい、あんなに顔を寄せて話す必要があるんでしょうか。
両肩を捕まえられ、あの顔で目の前10センチで説得されたら、
そりゃ私だって振り切って逃げる自信はないですよ。(←誰も聞いてません)