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「小次郎つばめ返し」

大河ドラマ 龍馬伝 第13回 『さらば土佐よ』

今夜脱藩するということが事前に分かっていたように、
むすびが作ってあったり、家宝の刀が用意してあったり、
乙女ねえやんが龍馬の帰宅に併せたかのように縫い物をしていたり、
「私たちは全力サポートするよ、だって家族だもん」という大変ベタな展開でありました。


・・・ではありましたが、不覚にも泣いてしまった・・・onz
若い頃は「こんな都合の良い偶然があるかーい!」と盛大にツッコんでたんですけど、
年を取ると、自分の中のどこか似たような経験とか子どもへの思いが、
龍馬のこんなに自分を大切に思ってくれる家族ともう一生会えないという切なさや
その家族にあとあと迷惑をかけてしまうという胸の痛さと勝手にリンクしてしまいます。
年寄りが涙もろいのは、実際に見えるもの以上の思いを拾ってしまうからなんですねえ。
(まあ、思い込みともいえますが)
龍馬が乙女ねえやんに最後に見せた「泣き虫の弟」の姿でありました。
温かすぎる龍馬の家族と対比する弥太郎の家族。
面白すぎるっ!
この家族なら何があっても逞しく生きていくだろうと思われます。
それはそれで、「家族」が弥太郎の生き方の制限にならないようにという愛情かもしれません。


相変わらず実行力の無い武市半平太
彼は思想の表現者ではないようです。
ただただ自分の狭い頭の中だけで夢想しているだけのように見えますが、
彼自身はそれには気付いてない様子です。
ついに自分のバーチャルワールドと現実世界の境目が分からなくなり、
東洋を殺してしまいました。
広い世界へ飛び出した龍馬と、狭い世界に閉じこもってしまった武市半平太の道は、
永遠に一緒に交わることはないようです。