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「小次郎つばめ返し」

つーか、雑巾縫いは私を頼れないのか?

社会人になって勤めるようになると、何年も一緒に仕事を進めていながら、
電話口向こうのパートナーの顔も知らない・・・ということがよくある。
お会いしたこともないのに、中にはなんとなくソリが合わない人も居て、
企画代理店のT村さんは、私にとってそういう人であった。
ヒーローショーやキャラクターショーの版権物のイベントがチラシに載る場合、
私が作ったラフをT村さんに送り、代理で東○などに許可申請をとって貰うのであるが、
私とT村さんの行き違いがあり、許可が下りずに何十万枚というチラシの印刷に取りかかれない
・・・と言う心臓に悪いこともあったため、要チェックのパートナーであった。


そのT村さんにラフを送ったあと、すぐに電話があり、
「今度は何がイカンと言うんじゃ!」と毒づきながら電話口に出ると、
いつも上から目線のヤツが「お忙しいところスミマセン・・・」と切り出したのは意外にも、
他社からくる申請用のpdfデータのサイズが大きすぎていつも苦労するのでどうやってリサイズすれば良いか、
またデザイナーさんに1Mまでに落としてくれと言っても失礼にならないのか、という相談事であった。
人間って不思議な事に、面倒な事で頼られると親近感を抱くものらしい。
その後何度も相談の電話が入り、数年間の溝が(と思っていたのは私だけだったのか?)
一日で一気に埋め立てられたのであった。


帰宅後、娘が「おねえさん」と呼ぶ主任に
『新学期までぞうきんが2枚要るんだけど。』と直接お願いメールした事を知り、
時には人を頼るのも、生きていく上では必要なのだと、主任に全てを託したのであった。