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「小次郎つばめ返し」

大河ドラマ 龍馬伝 第2回 『大器晩成?』

?の付いた、妙に軽い若者言葉みたいなタイトルに不安を覚えた第二話。
『そうだよ、アナタは大器晩成なんだよ。』と、未来を知ってて黙っている南方仁のような気分でしたが、
今週もきっちり楽しめました。
今後多少の事があっても楽しめる気がします。
何しろ、あの〜・・・ええ、大変言いづらいんですが、
去年最後まで見続けた分、ハンディーを頂いた感じでしょうか。


視聴後一日経って、う〜んと思い出しつつ感想を打っているワケですが、
世間知らずを思い知らされ、皆をまとめられず苦闘する泥だらけの龍馬とか、
そんな息子を胸を痛めつつ見守るしかない父だとか、
家族への愛憎、しがらみ、自分の置かれた立場や環境に縛られ苦悩する弥太郎や半平太とか、
加尾と龍馬の小さな恋とか、いろいろなエピソードがある中、
最終的に思い浮かべてしまうのは弥太郎の汚さだったりします。


いやー、本当に汚いっ!
今回の大河の汚さは歴代一かもしれません。
時代劇の貧乏武士と言えば、せいぜい長屋で傘を張ったり、破れ着物にせんべい布団ぐらいですが、
もつれあった髪はチョンマゲだと判別しにくく、背負っているのは山積みの鳥かご、
一歩踏み出すたびに全身から立ち上る埃。
あれが武士の姿だと誰にも分からないんじゃないでしょうか。
いや弥太郎だけじゃなく、武市道場の面々とか、往来とか、家屋とか、とにかく全体が汚いというか埃っぽい。
そのモワモワと立ち上る薄暗い埃の中から、どうやって若者たちが光を見つけて立ち上がっていくのか、
土の香りを嗅ぎつつ次回を楽しみに待つのであります。