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「小次郎つばめ返し」

ぼくの妹 第三話

まだ三話とは思えないほどの具沢山。
もう深く深く物語が進行している感があります。
サスペンス初心者のワタクシが言うので、あまりアテにならないかもしれませんが、
このドラマ、すごく面白いと思うんですけどねえ。
視聴者の身の置き所としては、江上盟(オダギリ)でしょうか。
誰が本当の事を言っているのか、誰を信用していいのか、何が真実で何がウソなのか、
謎が謎を呼ぶ状況を「糸が絡む」と言いますが、
まさに絡まった糸の解き方が全く分からず、第一どんな状態で絡まっているのかも分からず、
江上盟の不安と緊張を一緒に共有している感じです。
みんな良い人に見えるし、みんな悪人に見える。
案外一番良い人は佐戸井けん太かもしれません。
裏も表も無く、見たまま嫌なヤツなので非常に分かりやすい。


九鬼の言う事は、違う視点を気づかせてはくれるけど、
ほとんど八つ当たり、言い掛かりに近いです。
自分に今起こっている事や置かれている環境とは関係なく、
ワイドショーではトレンド情報を流したり、近所の人が天気の話をしたり、
いつもと変わらず平和に日常が進んでいる違和感を感じた事がある人は多いはずです。
まあそういうものですよねえ。
でもそういう九鬼の分かりやすい表面的な怒りや社会への不満に
江上盟に「もっと複雑なのだ」と言わせているので、
脚本家の方はもっと深く踏み込んでみるつもりかもしれません。
この糸が解けたとき、それが一本に繋がっているのか、それともいくつかの糸が絡まっているのか、
先が予想出来ずに待つのはとても楽しいです。


で、ここからは大変邪な感想ですが、
あのー江上盟、すなわちオダギリ氏が命令されてる様子って、なんかドキドキしません?
「履けよ。」とか「肌を全部隠すんだ。」とか、それに仕方なく従う盟とか、
詰め寄られて戸惑う盟とか、ドキドキしませんか!?
ああ、しませんか、私だけですか・・・。