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「小次郎つばめ返し」

ぼくの妹 第二話

前回オダギリ氏を「不思議な役者さんだ」と言いましたが、このドラマもなんとも不思議ですねえ。
ハートフルほんわか+ヒューマンしんみり+サスペンスどきどき+ちょびっつコメディで、
見ている50分の間に何度も気分が不安定になってきます。
「今までに無かった新しいドラマ!」というんじゃなく、逆に見た事のある要素ばかりだから、
気づかないうちに次はこう来るだろうと予想してるんでしょうねえ。
自分の予想外の展開が短い間に押し寄せてくると、「あ、あれ?」と居心地が悪いというか、座りが悪いというか。
例えばロックを聴いてて急にブルース調になったみたいな、フレンチコースの最初にみそ汁が出て来たみたいな、
いや、貶してるんじゃなく戸惑っているんですけど。
それも制作者の思うつぼなんでしょう。


不安定な気持ちになる原因の一つに、江上盟が犯人ではないという以外に
「明らかなものが何も無い」という事があります。
思いつくまま書き出してみると
○桐原里子(ともさかりえ)が300万円を必要だった理由
○里子の過去
○里子を殺したのは誰?
○九鬼(千原ジュニア)は何者?
○江上颯(長澤まさみ)は事件に関わっているか?
○颯はなぜ一億円を貯めようと必死なのか?
○瀬川(田中哲司)の重要度
○隣のじいさん(大滝秀治)の妙な存在感
○江上盟(オダギリジョー)が院内でイジメにあっている理由
○薄ぼんやり設定の盟の衣装が素敵すぎる理由
○ドラマのカテゴリー
本当に何も確かなものがない!
何も明かさないで、よくストーリーをすすませていけるなぁと感心します。
これら全てが引っぱり繋がってドラマ最終に一つになるんでしょうか?
(と聞かれてもねえ・・・)