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「小次郎つばめ返し」

ドラえもんの「どこでもドア」より便利

「橋本さん、橋本さん。」と呼びかけるじいちゃんの声。
どうしたの?と近づくと、
「橋本さんがそこにいるだろう。洗濯したり乾燥機にかけたり、わしをいろいろと連れて歩いてくれた人だからお礼を言ってくれ。」
というので、橋本さんって誰よ?と思いつつ「分かった、分かった」と適当に返事をした。
しかし“橋本さん”が何処の誰かなのか気になり、
「橋本さんって誰?この間の老人ホーム(ショートステイ)でお世話になった人?」と訊ねると、
聖光学園で一緒だったとじいちゃん。
じいちゃんが若い頃失明とき、あん摩マッサージ指圧師の訓練を受けたところで
寮生活を一緒に過ごし大変世話になった方らしい。もう50年も昔の事だ。
「しかし、よくわしの顔を覚えてたのう。」と満面の笑み。
どうやらじいちゃんは眠ると、時間や場所に関係なく会いたい人に会え、行きたい所に行けるらしい。