oozy Blog

「小次郎つばめ返し」

幸せはいつも気づかされる

元旦の昨日、実家の母の友人がガンのため亡くなりました。
病状が進んでからは、病人の前で口を滑らせてはいけないと言う気づかいか、
それとも病人の重荷を一緒に背負うのが辛いのか、
病人の元を訪れる人も少なくなったそうですが、
母はそんな事はおかまい無しに友人宅や病室を訪れ、
数日前にも友人同士でおしゃべりを楽しんできたばかりでした。
元旦の朝、母がその友人にメールを打っている間にその友人のケータイから電話があり、
いつものように元気よく電話に出ると、ご主人からの訃報の知らせだったそうです。


その母の友人が数ヶ月前に私にインナーのプレゼントをしてくれた事がありました。
突然のプレゼントに母が何故娘に?と聞くと、
「私が自分の親の世話をしないといけないのに、私が病気になったため介護も出来ない。
 いつも辛い時は、自分が病気を持って両親の介護がしているあの子を思い出しながら頑張ってるんだよ。」
と言っていたそうです。
そうか。
思いも寄らない所で私をそんな風に心に留めてくれている人がいるのか、
そして親の介護が出来るのはとても幸せな事なのかと、
私もまた母の友人に気づかされたのでありました。
最期まで明日が来るのを信じて、ご自分らしく生き抜かれた斎藤さんのご冥福を
心よりお祈り申し上げます。