「さっきまでもっとカッコイイ仕事をしてたんですよ！」と慌てる専務がカッコわるい

職場体験も今日が最終日です。
今年やって来たのは、背が高く、大変見目麗しい男の子で、
輝かしい未来が約束されているのは間違いないかと思われます。

さて子供達に何を体験させるかというのは、いつも迷うところで、
別に毎年希望者が押し掛けて欲しい訳ではないけれど、
自分の職場をちょっとカッチョ良く見せたいと見栄を張るのが人間でございます。
まして、ここにやって来るのは大抵パソコンが使いたい子なので、
「年賀状を作ってみよう！」でパソコンと素材集を与えておけば、半日それで潰れてしまい、
この年末に向けた忙しい時期に、付きっきりで教える訳にもいかない私たちの、便利な恒例企画なのであります。
ところがマックを使った事が無いと言いつつも、最近の中学生はパソコンを使い慣れているので、
３０分も掛からずに作ってしまい、５種類を午前中には作り終えてしまったのであります。
「ウワー！さすがに早いねえ。」と誉めたのがマズかったのか、
文字打ちや、スキャナーの画像取り込みも全速力でやってしまい、
得意そうで嬉しそうな眩しい笑顔を私たちに向け、次の仕事を催促するのであります。
『これで２〜３時間は大丈夫！』という私たちの思惑は完全に外れてしまいました。
いよいよパソコン仕事が無くなった午後、
息抜きに「パンフレットを半分に折る」という単純作業をやってもらっていると、
中学校から担任の先生がやって来て、その超地味な作業の様子をパチリと写真に収めて帰っていきました。
これで来年は「プログラマーになりたい！」とか「デザインをやりたい！」という中学生はやって来ないと思われます。とほほ。