oozy Blog

「小次郎つばめ返し」

生命エネルギーのバロメーター

たまに休日で家に居ると、家の中を迷って歩き回ったり、
昼夜分からず私や娘の名前を呼んで探している義父に
『日頃いつもこんな風なのか!』と驚き、
思った以上に年老いた義父を知る事になる。
去年の夏は、手術で家を空けた私のかわりに留守を守っていたのに、
たった1年で足下はおぼつかず、意思疎通が難しくなった。
これはいのちがあるもの全てが平等に背負う仕方の無い事で、
一緒に過ごせる時間を大事にしようと改めて思った次第だ。


「腹が減った。」と台所に顔を出して言う義父に
私がクッキーの小袋を丁寧に開け、義父の手を取って手の平に乗せると
義父の口から発せられた言葉は、
感謝の言葉のかわりに「1つだけ?」というものであり、
私は一緒に過ごせる時間が、まだまだ十分ある事に気づいたのであった。