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「小次郎つばめ返し」

大阪思いだし記 1

luckystrikerさんとの会食中でも、ケーキを挟むトングを反対側に思い切り力を込めてグイグイ押し、
「先にクリームが付いているから引っ付いて開かない」とボケをかました私ですが、
その後もホテルへ行くために乗った環状線が下車予定の駅を通り越して西九条まで行き、
さらに引き返す為に乗った反対側の電車が本線から外れ、ユニバーサルスタジオへ向かい、
陸に向けて泳ぐつもりがどんどん沖へ流される人のように、
自分の思いとは別にホテルから離れてしまったのでありました。
ホームで路線図を見ながらぼんやり佇んでいると若い女性から、
「あのー私福島駅へ行きたいんですけど・・・。」
と尋ねられ、
「私も福島駅へ行きたいんですけど・・・。」とお互い顔を見合わせたのであります。
「次に来る電車が多分その方向ですよ!乗ってみて次が野田駅だったら正解です!」
と同じ境遇の人を見つけ俄然心強くなった私は、まったくアテにならない提案を示し、
女性も不安そうに従がったのであります。
やっと目的地への電車に乗り込むことが出来た私たちは、駅に着くまでの数分間趣味の話やファッションの話しをし、
「ずいぶんのんびりしてますね、なんかマンガみたい・・・。」と知らない人にまでボケ認定をされ
駅に付いた後はお互い名前も教えることなくGood luck!と別れたのであります。
結局、次の待ち合わせに20分ほど遅れ、元同僚との十数年ぶりの感動の再会に
“みそ”をつけてしまったワタクシ。
これでまた、友人達の胸の中に私への新たな伝説が加わったことでしょう。