oozy Blog

「小次郎つばめ返し」

思わぬ余波

具体的に何を考えるでもないのに、気がつけば半目でグルグル悶々とする午後。
病院の駐車場でダ〜ラダ〜ラとバックするとイヤな音がしました。
さすがに瞬時に覚醒して降りてみるとワタクシのムーヴと
駐車してあったグレイ旧式BMWのお尻同士が接触。
『これは夢だこれは夢だ!!そうだ、もう一度寝よう!(寝てたんかい!)』
とますますグルグル状態になりました。
車を静かに前へ移動すると大きなラインがついた私の愛車と旧式BMWの左後部にわずかな擦り傷が。
わずかすぎて気付かないかもしれない・・・と一瞬考えたことをここに懺悔いたします。
持ち主のいない車に
『申し訳ありません。後部に当ててしまいました。
 内科の受診に行ってきますが、これをお読みになったらご連絡下さい。』
とケータイ番号を記したメモ書きを挟んでその場を一旦離れたのであります。


待合室で連絡が入るのを待ちながら落ち着かない事この上なく、
『あの車の趣味からいって、よくハーレイを休日に転がしている年代の男性だろう。』
『そんなに磨いてる風もないし、傷も大したこと無いからあまり怒らないよね。』
『この間旦那が接触事故して保険を使ったのに保険の担当さんも呆れるだろうな・・・。』
『はっ!しかしどんな人か分からないのにうかつにケータイ番号を書いて良かったんだろうか?』
と目まぐるしく働く頭。
30分待っても連絡が入らず、ケータイの画面を見るとなんと圏外。
『きっとすぐに連絡してきたに違いない。』
『電源が入ってませんとか言われてナンダゴラァ!!となってるに違いない!』
『内科で受診と書いたから、ここへ様子を見に来てるに違いない!!』
『ああ、あそこの推定62才の男性かっ!!』
回転しすぎて暴走気味の私。
どこかで見られている事を意識していつもの不遜な足組を解き、
ひたすら善良な第一村人を演じていたのでありました。
しかし診察が終了するまで連絡は入らず、走って駐車場に戻ってみると、
グレイ旧式BMWは影も形もなくなっておりました。
えっ?ナンデナンデ?????
混乱しつつも売店で買ったばかりのスポーツ紙を読みながら(どんな余裕だ)
消えた車からの連絡をその場で待ったのであります。
10分も待った頃、ケータイへ未登録の番号から着信が!
慌てて出ると『あの〜車のことで・・・』と聞き覚えのない年輩の女性の声が聞こえてきたのでありました。
「どもどもども申し訳ありません!!」と米つきバッタな私。
すると『ほとんど分からないので別にいいですよ。こちらも変なところに停めてたので。』と聖母。
うぉ〜〜〜ん!!!ズビバゼンー!!!ホッとしたのと申し訳ない気持ちで一杯でございました。
心の傷と車の傷を残した今年の12月28日を私は忘れない事でしょう。(本当か?)