oozy Blog

「小次郎つばめ返し」

ビギナー10『恋と悲願のカツ丼』(2003.12.8)

恋ねえ。羽佐間君と楓ちゃんの「恋」ってどうもピンとこないんですが・・・。
7割方羽佐間君にその原因があるような気がしますけど。
好きな人のことを見るときは、もっと熱っぽい目で見ると思うんですよ。
対面で話しているとき以外でも、自分でも気付かないうちに目で追ってしまうため、
たびたび目が合ってしまうハズ。
でもって「(ビクッ!)い、いや何でも・・・」ってこっちが照れるようなエピソードもあるハズ
・・・なんですけど、羽佐間君は腕を組んで下を向いてたり、むしろ桐原さんと目を合わせてたりしてます。
オバチャンが近所の子を心配してるんじゃないんですから。オロオロうろうろっするだけってどうよ!
大人の男性は好きな人を救うためにもっと積極的に行動するんじゃないかなー。
ちょっと好き好き熱視線が足らない様な気がします。
楓ちゃんの疑いが晴れたときも、桐原さんが弁護士の道へ進むと分かったときも、
『うんうんうん。良かった良かった。』と柔らか〜く微笑んで、ほんわかさせる羽佐間君。
終盤辺りになるとすっかり「ヤンキー設定」は無かったことになってますよ。


しかし状況が揃ってしまうと、その人の人格やふだんの生活など関係なく「クロ」と疑われてしまうんですねえ。
元はと言えば。この場合も「捨てられた紙袋を拾って使った」だけ。
突き飛ばされた男性と楓ちゃんの明確な接点は「紙袋」しか無いのに(と言っても決定的な接点か・・・)、
“事件に関わってない”という証拠が無いために最初からクロ扱いで話が進んでいくんですねえ。
私は“事件に関わった”という証拠があって犯人が特定されると思ってましたが、
“事件に関わってない”という証拠がなくてもほぼ特定されるなんて知りませんでした。
だったらコワイですねえ。
“事件に関わってない”人の方が多いんですから、いつ誰が楓ちゃんの立場になるかわからない。
これから始まる裁判員制度は“その人の人格やふだんの生活”を知らない、
法律にも明るくない人達が状況証拠だけで裁くワケですから、
自分がどっちの立場になっても相当心しなくてはいけないんだなと思いました。
「取り調べにはカツ丼!」という先入観もコワイような気がしますけど。