oozy Blog

「小次郎つばめ返し」

福祉国家には、まだほど遠い

「そこの奥さんがね、転んで顔を打って紫に腫れ上がってるらしいよ。
 その顔でデイサービスに今日行ったんだって。よくそんな顔で行けるねえ。」
と義母が言うのを聞いて、なんだか無性に腹が立ってきました。
腹が立ったのは義母にではなく(まあそれも若干)、それを教えて話題にしたヘルパーさんにです。
その近所の奥さんは80才前で旦那さんはすでに他界、
生まれつき障害のある子供さんの面倒を今も看ながら、
ご自身も数年前に脳梗塞で倒れたあと軽い障害が残っているようです。
奥さんにとってデイサービスに行くことは、気分転換とか楽しみで・・・というだけじゃなく、
自分と子供さんが生きていく上で大変大切なサービスじゃないかと思うのです。
転んで怪我をしたときこそ、介護サービスを受けなければならないのに、
ヘルパーさんは「こんな顔で来たからビックリ」というニュアンスで義母と話したんでしょう。
「そんなことより、骨を折ったりしてなくて良かったですねえ。」
と少し嫌味を含めて、義母のオシメ替えをしたのであります。