oozy Blog

「小次郎つばめ返し」

だから一品一品味わって食えよ娘

NHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」はいつもまったりしている時間に始まるため、
見るとも無しに見てしまう番組ですが、職種は違えどもこういう拘ったプロの仕事を見るのは好きです。
寝る前だと言うのに妙に気持ちが高ぶってやる気マンマンになるんですねえ。
(その後寝てしまうため朝になるとすっかり落ち着いて、全く意味無いんですが・・・)
昨夜は名門ホテル総料理長のお仕事振りでした。
ホテルの食事会に来られた一組のお客様が小さいお子さんを亡くされたあとで意気消沈されていたのに、
ホテルの料理を一口ずつ口にされるたび、顔色が戻って表情が出てくるんですよ。
なんだか隅々の細胞まで喜んでるという感じでしょうか。
お子さんが亡くなってからは「食べることに罪を感じていた。」と仰っていたこの方は、
「何か大事なものを思い出せた感じ。」と仰ってました。
料理の美味しさは勿論のこと、なんとか食事を楽しんで貰おうとする作り手の心遣いだとか
一緒に食事をした家族の気遣いや心配なども受け取ったということなんでしょうねえ。
本当に食事って生きる基本だなと思うと同時に、
食事を摂らなくてもカロリーさえ摂れれば生きていけるけど、
今の私の食事事情はやっぱり人間として好ましくないなと思い至りました。
(主任達は私のことを「宇宙人だ」とよく言いますが。)
手術後は少しでも食べられるようになるのを期待するのであります。