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「小次郎つばめ返し」

入院記:自分の身は自分で守れ

午前中“小腸透視”という検査をしました。
胃透視と同じように口からバリウムを飲んでレントゲンを撮っていく検査で、
結果予想通り・・というか、ドクターの予想よりはるかに小腸の狭窄、
(要するに小腸が潰瘍の繰り返しで狭くなっている様子)が進んでいたようです。
狭くなっているのだから、もちろんそこは飲食物が通りにくく、
ドクターも「今まで通り栄養剤がちゃんと通ってくれればいいけど・・・」
というぐらいの狭さなのですが、
目下の問題は液体でさえ通るかどうか分からないというところを
検査の時に飲んだバリウムが無事通過するのか!?ということです。
検査技師からも
バリウムに下剤は入ってますが出なければ早めに下剤を貰ってくださいね。」
と念を押されていたし、検査室の壁には
バリウムが腸に残ると固まったり、病気を引き起こすことがあり・・・』
などとオソロシイことが書いてあり、私の恐怖心を煽ったのであります。


夕方4時、いつもなら超特急で出るバリウムが出ない・・・。
「まだバリウムが出ないんですけど下剤を貰えますか?」と看護士さんに尋ねると
「分かりました。先生に聞いてみますね。」とのお答え。
しかし数時間後、夜の薬にも下剤は無く、
「狭窄があるのでなるべく早く下剤を貰うよう検査技師の人にも言われてるので。」と再度催促すると、
夜勤で交代した別の看護士さんが
「じゃ、明日主治医と相談されて・・・」と仰る。
そんなに呑気にしてられないのよとやんわり告げると
「今から主治医に聞いてみます。」と先ほどと同じお言葉。
さっきの人も聞くって言ったじゃーん!!と思いつつも、じゃあヨロシクと大人の対応をしたのであります。
ところが!待てど暮らせど薬は来ないっ!!
“今から”つーのは“すぐ”という意味ではないのか!?just nowではないのか?
待ってる間にバリウムが固まって腸閉塞になったらどーするんだっ!ええ!どーなんだい!
という気っぷを切る余裕もなく、3度目の要求をする勇気もなく、
とうとう下剤は貰えないまま、消灯後は腹痛でのたうち回る自分の姿を想像しつつ、
不安な一夜を過ごしたのであります。


翌朝、待ちわびる薬は朝の薬の中にも見あたらず・・・。
看護士さんへのお願いを諦めた私は、巡回で病室に来たドクターに直訴しました。
「あれからバリウムが出ないので、下剤を出して頂きたいんですけど・・・。」
するとドクターは「ああ。そうですか。」と初めて聞いたような事を仰る。
おおおーーーい!な〜〜〜〜〜〜んにも通じてねえのかよっ!!!
「すぐに処方しましょう。」
その後やっと天に願いが通じ、薬が届けられたのはバリウムが出た後の昼食後でした。