oozy Blog

「小次郎つばめ返し」

入院生活つれづれ1

看護婦が看護士と名称を変え、
男性のプロフェッショナルが看護現場に生まれて久しいのですが、
それでも普段はなかなかお目に掛かる機会はなく
私の頭の中では(=女性)という既成概念が拭われておりませんでした。
消化器系の入院病棟にいた20台男性看護士がカルテを持って病室に入ってくると、
気のせいか緊張感が病室に漂うのでした。
「ちょっとお腹の音を聞かせて下さいね〜。」と聴診器をあてられると、
この眉毛を剃りカラーリングをした今どきにーちゃんに
『腹の音を聞かれるのかーー!!!』と鳴らないよう腹に力を入れたり、
『しまった!ベージュのパンツなんか履くんじゃなかった!』と
まったく無駄な気を使ったりしたのでありました。
リハビリの理学療養士も若い男性らしく、毎日70代女性を迎えに来るのですが、
「今日もリハビリあるんかいの。」と不満そうな女性に
「僕とデートしましょう。」と療養士さん。
「じゃ、銀ブラ(←確実伝わってない)でもするか。」
と満更でもない女性との会話がカーテン越しに聞こえて来るのであります。
どことなく枯れた風情のある男性患者と違い、女性患者のハツラツさの根元は、
どんな状況でも楽しみを見つけられるところにあるかもしれません。