oozy Blog

「小次郎つばめ返し」

こんなところもオバサン化が進むワタクシ

『姉さんいる?』
名乗りもなければ挨拶もなく、いきなり切り出してくる受話器の向こうの相手は、
大概この会社の経営者一族の親戚だ。
ここは有限会社といいつつも、半分は親戚で固められるほぼ個人商店なのだ。
・・・・・と分かってても、忙しい合間にこれをやられると相当カチンとくる。
「どちらのお姉さまでしょうか?」
やんわりと言ったつもりだ。
『私、東京のヨシムラよ!』
知ってて当然という風な態度にことさら感情を込めず
「従業員のヨシムラをお取り次ぎすればよろしいですか?」
と、いうと相手がウッと詰まるのがわかる。
『姉さんよ、姉さん、トシコ姉さん!!』
あんたの姉さんがだれか知るかーーーーー!!!!!!
・・・・・・と心で盛大にツッコミつつ、
「常務は午前中お休みを頂いて午後2時頃から出社する予定になっております。」
ワタシハ アンドロイドダカラ オコラナイと自分に言い聞かせ、感情を込めずに伝えると
相手は『そう』と横柄な態度のまま、電話を切ったのである。
背中でキバコさんが大笑いしている。
「個人的な電話はケータイか家に掛けて欲しいですねえ!」
私も専務に聞こえるような大声で言いつつ、受話器を置いたのであった。