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「小次郎つばめ返し」

掲示板の前で写真を撮ってる人がいたら印刷屋

15日の日曜日にいよいよ市議会議員選挙の公示がありまして、
これから1週間、はげしい戦いが町中で繰り広げられ、
大変めいわ・・・いや賑やかなことになるのですが、
私たち印刷所で働く人間が気になるのは、
張りだされた選挙用のポスターなのであります。
我々が受けたお客様のポスターが、ズラリと並んだ掲示板の中で目立っているか?
これに尽きるのです!
イメージカラーとかセンスとか言ってる場合じゃなく、とにかく目立たなくてはいけない!
なにしろ60枚以上同じようなモノが貼ってある中で、
見る人の目に飛び込んで来なくちゃいけないのですから、
赤、黄色、黒、青、原色使いまくり、名前のゴシック体は天地ギリギリ、
ときには候補者の顔にかかったりすることもあり、
むしろ制作者が「私らしさ」とか「センス」など捨てなければならないのです。
選挙ポスターには「印刷社名」を記すため、裏では印刷会社同士の競い合いもあるのですが、
苦心して作っても、隣りに同じような配色、レイアウトのポスターが貼られると
まるで自分と同じ服を着た人とばったり出会ったような、そんな気恥ずかしさが漂うのであります。
しかしポスターの出来不出来で一票を投じる人はなく、
「結局、人格だよねえ、ポスターなんて関係なく。」と職場内で話していると、
「娘がポスターの中で一番カッコイイ人に入れよう!って言ってた。」とキバコさん。
げっ!そうか!あの世代に訴えなくちゃいけなかったのね。
とにかくポスターが掲示され、我々印刷屋の戦いは終わったのですが、
次の4年後の戦いに向けた新たな出発を始めるのであります。