役立たずな親たち

テスト期間中に入ったらしい娘が部屋から出てきた。
「世界史、何か問題出してみて〜。第一次大戦の頃。」
自信満々の様子。
「じゃあ、第一次世界大戦の起こる引き金になったヨーロッパの出来事は？」
「オーストリアの皇太子がサラエボで暗殺されたんだよ。」
待ってましたとばかりに答える娘。
まあ、第一次世界大戦と言えばまずコレだもんねえ。
「次！」
次と言われても・・・他な〜〜〜んにも思いつきましぇん。
私が酔っぱらったフリをしていつまでも問題を出さないでいると
「あのね１９２１年、インドではアヘン戦争以来イギリスの植民地になっていたため、
　ガンジーが独立運動を起こしたんだよ。」
聞いてもいないのに自分で答える娘。
「よし！じゃあ〜インドの特産物はっ？」
・・・・・・・・娘は無表情で私を見据え
「意味わかんないから・・・」と呟いたのであった。

その後私を見限った娘が洗面所にいた旦那を捕まえ、
「何か世界史の問題出して〜。世界第一次大戦の頃。」と問題を催促すると、
「では第一次世界大戦がおこるキッカケとなった事件はなんでしょう？」
と問題を出す旦那の声が聞こえてきたのでありました。