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「小次郎つばめ返し」

[感想]スタジオパークからこんにちは その8

「映画館に預けられている人生で、自分が映画に関わる俳優になるとは思わなかった?」
自然に話の流れを変えるNHKアナの実力。
「そりゃ思わないですよねえ、そんな映画に出るなんて。見てる方ですから。」
「でもそのオダギリさんが・・・」
と上田アナが取り出したものは『オダギリジョーの人生を変えた3つの事件』と書かれたフリップ。
いろんな小道具がありますねえと茶化しつつ照れくさそうなオダギリ氏。


1、英語の願書で大失敗
ファンなら繰り返し聞いたオダギリ氏の歴史です。
「英語で願書を書くってことは・・・・え、どういうことだったんですか?」
もうー知ってるくせにー上田アナったら。
「あのー素直に話しますと、アメリカに留学したんですね。」
自分が誉められたり持ち上げられる以外は素直に話せるオダギリ氏。
「留学するにあたり願書を書くんですけど、あのーつたない英語で辞書引きながら多分ぼくは読んだんでしょうね。」
ね、って言われてもねえ。むしろつたない日本語で一生懸命説明するオダギリ氏。
「何故アメリカに留学しようと思われたんですか?」
「気づいたときには映画に関わりたかったんですよ。まあ子供ですから映画を好き勝手作ってるのは監督だろう思って。
 じゃボクも映画監督になろう!と行ったんです。」
何かになりたいなあと思う動悸はほとんど単純なものです。
「映画といえばハリウッドだ!と。で、ハリウッドで監督の勉強をしようと・・・・・今、写真が出てますよ〜。」
ホラ見てごらんというような口調に吹き出す小田切アナ。
写真はハリウッドサインをバックに外国の友人達と肩を組んでいる、珍しく青春している19才のオダギリ氏。
ほとんど五代雄介です。


「この写真があるってことは見事留学を果たしたわけでしょう?で、これは?(大失敗とは?)」
「日本人が少なくて、ハリウッドに近くて、お金も安くて、映画の勉強が出来る大学を選んだんですよ。
 で、カリフォルニア州立大学フレズノ校に決めたんです。けど、願書の中にシアターアーツという・・・・・」
今テロップ出てますけど・・・と画面下を指すオダギリ氏の言葉に、ん?と思わず確認する上田アナ。
「すみません出てません。生ですから出ません。」
自分でオチを付けるオダギリ氏のテンポに付いていけない両アナは幾分戸惑い気味です。
「シアターはボクは映画館だと思ったんです。でアーツは芸術だと。その中でドラマ科ってのがあったんです。
 なるほどドラマを作る勉強をするって思うじゃないですか?」
そーかなぁ・・・・・。制作側って普通思わないと思うけど・・・。
「で、舞台役者養成学部みたいなトコへ入っちゃったんですよ。」
「ちょっと待って。これ本当お話しなんですか?」
前のめりに芝居がかった小田切アナ。
「行ってみて授業を受けてみて気づいたんです。」
スタジオから思わず笑い声が。
「生放送ですけどホントですよ!」
生放送は全然関係ないです。
「監督の勉強をしたかったんです。でも行ったところは役者養成だったんですねえ。」


「フツーの大学だとフィルムとか分かりやすいんですけど、うちの大学おかしかったんですよ。」
「それ、大学のせいじゃないと思うよ。」とナイスなツッコミの上田アナ。
「だって2年間そこで留学されてるワケですよね?勉強したんですよね?」
「一日目に行ったクラスが30人ぐらいですよ。体育館みたいなとこに集められて『ここは宇宙だから泳ぎなさい〜。』って。」
フッフッフと堪えきれず笑い出す両アナ。
「で、みんな一時間こう・・・(平泳ぎのマネ)・・・・。なんだこのクラスは!と思って。」
まだこの時点で疑ってもないのか・・・。
「次の日行ったら『ここは砂浜だから体を焼きなさい〜。』って。
 これはなんかおかしいぞって帰って調べてようやく分かったみたいな。これは演技コースだ!!みたいな・・・」
声もなく笑うクククと笑う両アナ。
何度聞いても不思議だなあと思いますよ。小さな偶然が重なって役者オダギリジョーが誕生したんですねえ。
いや、むしろ必然だったのかも。


次の『人生を変えた事件』では私のお節介で勝手な解釈が入りまくりだと思われます。
つづく!!