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「小次郎つばめ返し」

今夜はわが村の天神祭りなのだっ!

だっ!と力が入るほど村民にとって特別な日なのだっ!(しつこい)
この祭りは昨今流行のイベントものではなく、古くからある祭りで
日曜祭日関係なく毎年8月10日と決まっているのである。
村の中心地は『市中三区』と呼ばれ、
この祭りの引き受け(世話役)が何年かに一度回ってくる。
引き受けの地区は鳥居のしめ縄を編んだり、掃除をしたり、
本番には酒を飲み御輿をかついで村を練り歩く『裸ん坊』など主催者となる。
まさに二ノ宮知子『GREEN』ワールド。
大内氏がなんたら毛利氏がなんたらの村民は大変誇り高く、
この何百年も続く祭りが何はさておき優先され、
引き受けの年は「今日は祭りだから」と役場の職員でさえ休んでしまうのである。
しかし時代は変わりつつある。
そんな村の事情が他の市町村で許されるはずもなく、
仕事を終えたあと青息吐息で帰宅し、疲れた顔の面々が御輿をかついで歩くことになるのだ。
村の若い世代の負担は計り知れない。
「祭りだから仕事は休みだろう。」とうっかり言ってしまった義父母は
毎年この祭りでヒドイ目にあっている旦那に
「祭りぐらいで学校を休めるかっ!!」と怒られていたが、
「あんたは休みだろう。」と私に話を向け、
義父母の中では依然祭りが最優先であることが分かったのであった。