oozy Blog

「小次郎つばめ返し」

よもやそれが下着だとは思わなかったのだろう

義父は実に働き者で(唐突だな)
目が見えず、87才になった今も家族のために何か自分の役割を決めているようだ。
結婚した当時は家中をモップで拭いて歩いていたし、
夕方は玄関に近い縁側に腰掛けて旦那の車のエンジン音を聞き分け、
車庫入れが出来るようにすばやく家の前の戸を開けていた。
一度『そりゃ過保護じゃん!』と思い
「お義父さん、車の出し入れなんか自分で出来るんだから、そこへずっと座って待ってなくてもいいんですよ。」
と言ったことがあるが、
「わしが何か息子のためにしてやりたいんだ。」
と目の見えない自分がせめて息子のために何か役立ちたいというせつない親心を聞いて以来、
義父の手助けはありがたく受けている。
ただ裏の畑に洗濯物を干す仕事は、物干し竿と土台を私のTバック下着でくくったのを見て以来、
なんとか返上して頂き、風呂掃除を代わりにお願いしている。