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「小次郎つばめ返し」

新選組!第33回「友の死」

一生懸命1話から見てきた真面目なファンなのに、こんなもの見せられてしまって・・・。
人の死に立ち会わないといけないなんて・・・。(ドラマだって分かってますけど)
視聴後つい叫んでしまいましたが、
山南さんと関わってきた人達が次々と罰を受けていく
・・・・そんな感じでした。
特に近藤さん。謹慎部屋で明里とのやりとりまで見せられて、
部屋を飛び出さずにはいられなかった気持ちがよく分かりますよ。
大河の山南さんは脱走後隊へ戻るか、江戸へそのまま帰るか賭をしてたんですね。
草津の分岐点までに見つかればそれも自分の運命だと。
だから馬上の沖田さんを認めたとき一瞬瞳が揺れて、
そのあと決心したように立ち上がった。
隊へ戻ったあとは
「試衛館の門を叩いたことを後悔していない」と近藤さんに言い、
「悔いることはない。君は正しかった。」と土方さんに言い、
山南さんが思いやりの言葉をかけるたび、かえって相手を追いつめていくように見えます。
これまでも時代劇で切腹場面を見てきたけれど、
これほど切腹=人の死ということが実感させられた事はなかったっす。
つい今しがた元気に話をしていた人が自ら命を絶ち、
その場面に仲間が立ち会うなんて、やはりこれから生きていく者が
背負い続けなければならない罰以外のなにものでもありません。

明里とのエピソードは素晴らしかったですね。
山南さんは明里によって自分の思い込んでいた常識や知識が「絶対」でないことを知り、
死の間際にまだまだ自分が知らないことの多さを知って
自分の世界が少しずつ広がっていくことを喜んでいた。
これからの山南さんを見たかったのに・・・・。


イラストはやっぱり斎藤さん。