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「小次郎つばめ返し」

東映特撮公式配信記念『EPISODE49 雄介』

2001年1月21日、掲示板のクウガスレッドには終了と同時に書き込みが殺到、
その多くが青空について言及していました。
最終回が放送されたこの日は全国的に晴天。
視聴者のほとんどが、同時に青空を見上げていたんじゃないでしょうか。

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生存説、死亡天国説、夢説、
最終回の五代雄介については、長きにわたっていろいろな解釈がされていましたが、
私は、自分の拳を見上げる姿、砂を踏みしめながら歩く足取りと五代の表情を見て、
生きていると思っていました。
…にしても、心や体に大きな傷を負い、冒険という癒しの旅に出た五代を回想して、
残ったみんなが何故そこまで全開の笑顔でいられるのか、
そこが何となく引っかかっていたのであります。

時間が経つにつれ、五代の癒しの旅は未だ終わっていないんじゃないか、
無限に彷徨い続けてるんじゃないか、
答えが得られるわけではなく、
「青空」がとても苦しいものになってきました。
そんなときTLで見かけた、
クウガは心優しい青年がみんなの笑顔のために頑張った話しだ」というツイに
そうか、「笑顔を失った話」ではなく「笑顔を取り戻した話」なんだと
思い出したのであります。

そんな自分の気持ちの変化に照らし合わせると、
五代やみんなが必死に取り戻した青空だから、
今は笑顔でいなきゃ意味が無い、
桜子さんも、椿さんもポレポレや警察のみんなも、
五代の背負った苦しみを分かっているから
自分たちの寂しさや辛さを心に忍ばせ、笑顔でいるんじゃないかと。
今度は五代のために。
(みのりと一条さんは互いに本音の表情を見せ合っているような)

後付けの空想だと分かっていますが、
人の数だけ解釈があり、受け取るメッセージがある。
5年後、私の中のクウガはまた変化しているかも知れません。
こんな風に終わることなく、
視聴者の人生に寄り添って、共に続いていくのが
クウガという物語なんだろうなと思うのであります。

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