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「小次郎つばめ返し」

言うなれば準備体操でクタクタ

昨日はワタクシ自ら志願して、胃カメラと大腸ファイバーという恐怖の二大検査が行われたのでございます。
今まで3回、前回の検査から早7年、病院も建て直され検査器具も方法もどんどんと新しくなり、
今の検査は前と違ってラクよーと言う、主治医の言葉に後押しされたからであります。


朝9時。
4畳半ほどの部屋で、食卓のような小さなテーブルを見ず知らずの男女4人が囲み、
目の前に置かれたポカリ色の下剤を2時間かけ、200mlずつ10回に分けて飲むという苦行が行われたのであります。
立ち上がって廊下に出ることは、すなわち「ワタクシ、ちょっとお手水へ行きますのよ」と言っているに等しく、
なかなか抵抗のあるものでございます。
しかし下剤を半分ほど飲んだ頃には、互いに「便の色チェック」と書かれたプリントを見せ合い、
「今どの辺ですか−?」と聞けるほどに打ち解け、励まし合う仲に。
その後、杯が進むにつれ、下剤の味と時間の長さに疲れたメンバー(メンバーって)は次第に口数が減り、
テーブルに突っ伏したり、廊下のソファーに転がったりと、検査前段階でクタクタ。
体力のないワタクシは一番に戦線離脱、看護師さんに保護されたのであります。


昼の1時半。
4時間半待って、ようやく検査開始。
胃カメラは麻酔の点滴を打った数秒後に終わっておりました。(実際は10分程度)
大腸ファイバーは主治医が魔のS字結腸を何度かトライしたあと、
閉塞気味で癒着のある私には無理をしないと決めていたらしく、
わずか20センチ、10分ほどで終了。
確かに医学の進歩のお陰で器具は細くなり、
検査は患者に負担の掛からない方法に変わっておりました。
「2リットルの下剤を飲む」という20年前から変わらない前段階をどうにかしてくれと
切に願うのでありました。