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「小次郎つばめ返し」

家族のうた 第六話

衝動的に飛び出し、こころちゃんのところへ向かう正義。
焦る気持ちに掻き立てられ、とうとう最後は全力疾走。
ジリジリが伝わってヒリヒリします。
こころちゃんの一番のピンチにギターを放りだして駆けつけてきた正義は、
まさに彼女のヒーローでありましょう。
そんな人が自分にはいる・・・というだけで、人は立っていられるのであります。
あの正義がなぁ〜と胸が熱くしていてふと気付いたんですが、
よくよく考えたら、たった6話目なんですねえ。
もう長い事この家族を見守ってきたような気がしていました。
よくぞ数話でここまで熟成させたもんです。
話数は少ないけど次の放送日までの一週間、
ドラマの本放送外で視聴者が自分の中でこの家族をゆっくりと育ててきたんでしょう。
そう、ゆっくりと育つ話なのになあ・・・。


美月と陸の母、洋子の夢と恋、ミッキーの家族、花村さんとの絡み、
幸生くんの成長、神山とのいきさつ、水島夫婦との出会い、
知りたいことは山ほどありますが残念ながらあと二話。
時間を掛けて「家族のうた」がドラマファンの中で育ってきたら、
またいつかこの家族や仲間と会える日がくるかもしれません。


いろいろとマイナスな面ばかりが話題になり、
役者ファンとしてはどうしても士気が下がり気味でありました。
しかし役者さんやスタッフさんからは、ドラマを通して感じる分、
気落ちしたり白けたり、やっつけムードはまるで無し!
集中力と緊張感の中、こころちゃんと正義のやりとりは圧倒的で、なんというか神々しいほど。
損得勘定まみれの世俗的なワタクシは、思わずははーとひれ伏したのであります。
正直貧乏くじだったかなあと、イメージが下がるかなあと
チラリとでも思った自分はミジンコであります!!


全くもって私感でございますが(全文そうですけど)
自己表現であったり、作品への寄与であったり、スタッフ等仲間への献身であったり、
そんな純粋で懸命な姿を見て、勝手に胸を熱くしたりしているワケですが、
今回初めて、視聴者に向けて「受け取れ!的積極性」というか、
いつもは月に向けて伸ばしている手を、少しだけこちらに伸ばしてくれたように感じるのでありました。