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「小次郎つばめ返し」

唖然

乳幼児の成長の早さと高齢者の衰えの早さは全く同じだなと感じるのでありますが、
それにしても今回の帰宅時のバアちゃんの衰え様は、
まさに生けた花が日に日に枯れていくかのようでありました。
車いすに座らせても体勢が保てず肘掛けに崩れて横倒しになり、スプーンを口に運ぶことも難しく、
と言うか、食事やクスリを前にしても、それをどうするのかさえ分かっていないようで、
焦点のあっていない目で、つまんだクスリを1時間も2時間もひたすら眺めているのであります。
ショートステイへ出発する昨日の朝、反応の鈍いバアちゃんに私の選んだ服を着替えさせていると、
「この服じゃなく、あっちにする。」と突然口を開き、
ぬれタオルで顔を拭き、化粧水をつけ、クシに絡んだ髪の毛を自分で丁寧に取り去って掃除をし、
「時計とクシとメガネを忘れずにカバンへ入れて。」と私に指示、
送迎の職員さんに「またお世話になりますね。」とにっこりと微笑むと
背筋を伸ばした美しい姿勢でお辞儀をするのでありました。