oozy Blog

「小次郎つばめ返し」

家族間はシンプル化、行政は複雑怪奇化

聡明な元社長の認知症は加速度的に悪化、わずか数ヶ月で息子夫婦の顔がわからなくってしまい、
徘徊、着替えの拒否、排泄物の処理困難、暴言、暴力など様々な問題が現れてきた。
そのため介護認定の手続き、
介護サービスを受けるための手続きと話し合い、
屋内バリアフリー改装の手続きと役所まわり、
成年後見人になるための手続きと裁判所日参、
認知症判定を受けるための病院巡りと書類作成依頼、
元社長の持病のための通院、
ケアマネが来て、判定人が来て、各サービスの主任が来て、
書類を書き、書類を提出し、書類を書き直し、書類を再提出、
アレじゃない、コレじゃない、アレが足りない、コレも足りない、
電話が掛かり、電話を掛け、頭を下げまくる数ヶ月・・・という、
介護者を抱える家族が通らなければならない道を驀進中の社長夫婦。
疲れて今にも倒れそうな風情である。
これだけ介護を受ける高齢者が増えている昨今、
「俺は仕事で忙しいから」と実に単純明快な理由で手伝いを断ってくる社長の兄弟のように、
手続きや組織、制度を一本化、分かりやすくシンプルにして欲しいものである。