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「小次郎つばめ返し」

大河ドラマ 龍馬伝 第3部 第32回 『狙われた龍馬』

西郷を追って京に入った龍馬と中岡慎太郎
いつの間にか新選組に追われる公的指名手配者、大物になっておりました。
脱藩者だからということもありますが、薩摩と長州の間を行き来する、
怪しい行動をする要注意人物としてでありましょう。(つーか、ドラマじゃ恋敵か)
なるほど腹を括った龍馬は目つきも鋭く、ただ者でない風格も備わってまいりました。
しかし一部二部の丁寧な描かれ方に比べ、幾分急ぎすぎのような気がします。
薩長同盟の仲立ちが失敗して地べたで泣き崩れたのが先週、
今週、千葉先生と抱き合っているうちに(嘘じゃないし)、もう西郷が「うん」と言いましたからねえ。
この調子だと来週は桂が一度拗ねたあと、お土産見てすぐに「うん」と言いそうです。
史実では1回目の失敗から成功までどれくらい期間が空いてるのかな?
この辺りが!この辺りが面白いんですよー。
愛憎とか葛藤とか駆け引きとか、もうちょっとネチネチとやって欲しいんですけど!
エピソードが積み重なって思い入れが深くなり、達成感が倍増するじゃないですか。


千葉重太郎先生の突然の訪問は大変楽しかったですねえ。
弥太郎と沢村の惣ちゃんと千葉先生がお笑い担当なんですね?(違)
龍馬とのコミカルなやりとり、近藤勇との息詰まる対峙、
目が離せなくてドキドキしたんだけど、終わってみれば重太郎先生なぜ来たの?という感じが
・・・・・無く無く無〜い?(ドラマが違う)
重太郎先生がお龍と龍馬がそれぞれの気持ちに気付かせ、
視聴者にそれとなく伝えるのが第一のお役目であっただろうと思われますが、
この時、龍馬引き抜きに失敗した千葉道場がその後無くなったと思えば、
ちょっと切ない気持ちになるのでありました。


しかし急ぎ過ぎだの唐突だのと文句を言いつつも、
今週はそれらを超えてワクワクいたしました。
長州がえらくカッコ良く見えるのは、私が長州人だからという理由だけではありますまい。
積年のわだかまりを双方胸におさめ、薩摩と長州は手を結ぶ事になるのですが、
これほど苦労して歩み寄り、明治維新を成し遂げた2藩が、
今現在、白々しいほど全くつながりが無いことが、反対に不思議ならないのであります。