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「小次郎つばめ返し」

足を知る

ワゴンに山積みになったパンがスーパーで圧倒的な存在感を示していた。
なんとアンデニッシュが4つ入って97円!!
あまりに安いので思わず買ってしまったが、家にはまだ食べかけの食パンがあった。
冷蔵庫には、安いからと特売の日に買いためた野菜たちが使いかけのまま。
数年前にキャベツが1玉400円したときには、うちではマスクメロンのように扱われ、
芯までスライスして使い切ったものだったが、今、同じ物を廃棄寸前している自分に反省。
安ければ結局無駄にしてしまうんだな。


「どうなんだろうな、パンをこんなに安くして業者の人は儲かるんだろうか?」と言うと、
「いいんじゃない。安いんだから助かるじゃん。」と娘。
いや確かにそうなんだが、パンが安いということは原材料が安く仕入れられるということで、
原材料になる物を作っている人たちも苦戦しているということだろう。
結局日本の物作りとか、産業をダメにしてないか?と再び問うと、
「でも安くして買って貰えれば、結果その人たちにはイイ事じゃん。」と簡潔な答え。
そうなんだが、そうなんだが、確かに買ってもらえなければ話にならないし、消耗品なんだが・・・、
良い物を提供する生産者や創作者に敬意を表したいし、製品には愛情を持ちたいのだよ!
年を取ると今が良ければいいというより、次世代の事も考えちゃうんだよ!と言うと、
興味なげに娘は牛乳を飲みながら向こうへ行ってしまった。