本当は今も揚げ物はNGですけど

家族３人の時間、外食も難しかった十年あまりを取り戻すかのように、月一外食をすることにした。
今回は中華。
旦那のお気に入りのこの店に来るのは、実に十数年ぶりで、
娘がまだ保育所に通っている頃だった。
厳しい食事制限のある私が頼むのは、決まって丼いっぱいの中華粥。
パリパリに揚げた春巻きを一度食べたくて仕方なかった私は、
十数年経ってようやく願いを叶えることができたのであった。
満足感に浸っていたその時、背後の仕切り板の向こうから、「辛いソバください。」という声が。
『辛いソバ？辛い・・・ソバ？？』って・・・何？
と思わず振り向くと「多分担々麺だよ。」と小声で娘。
そりゃ何となく分かるが、何そのオーダーの仕方は？連想ゲームか？
店に入った時は、心がはやって気づかなかったけど、
ひょっとしたら常連さんは「麻婆豆腐」を「辛い豆腐」とか、
「８つの野菜を炒めたもの」とか「甘い豆腐様のデザート」とかって頼んでいるのかもしれない。
また今度訪れて確かめてみたい。（深夜食堂風日記）