だから専務、こういう仕事がきたら、印刷所の誇りを持って断りましょう

主任の家には何故か定期的に「ダイエット系」のダイレクトメールが送られてきます。
何故かと書きましたが、おおらく以前に主任が「座るだけで痩せる」というクッションを買ったからなのであります。（それだ）
「飲むだけ」「座るだけ」「塗るだけ」「着るだけ」、中には「食べるだけ」なんてのもありますが、
いやもう毎回いろんなアイデアがあるものですねえ。
で、送られて来るダイレクトメールを見て、私たち印刷に関わる仕事をしている者はみんな気づいているのです。
全てとは言いません。中には不確かなものもありますが、
ほとんどの写真が合成、加工処理されているんですねえ。
先日も新聞に折り込まれていた「つけるだけでこの通り！」の美容系チラシはヒドいものでした。
若い顔に画像加工ソフトのブラシでカゲやシミを付け、シワを足し、老け顔にしているのが丸わかり！
皮膚のぼかし方でも分かりますが、一番分かりやすいのは目で、目元だけ残して他を隠して見ると、
睫毛の角度、生え方、黒目に移り込んだ光や、撮影者のカゲまで、
「使用前」→「何日後」→「使用後」と、まったく同じ写真なのであります。
美容液の成分は本当に素晴らしいものかもしれませんが、
これをご覧になった方は、この凄まじい効果を短期間に体感出来ると期待して購入されるでしょう。
本当に素晴らしい商品ならば、マジックのようなチラシを使わず、
自社製品に誇りと自信を持って、お客様にアピールするのが本筋じゃないでしょうか。